こんにちは! 日本は「超低金利時代」と呼ばれる状態がずっと続いてきました。しかし今月ついに日本銀行が マイナス金利政策を解除し、短期金利を0~+0.1%に引き上げました。これに応じて大手銀行は、普通預金金利を大幅に上げる動きを開始しました。そもそも金利が上がるとは一体どういうことでしょうか?
金利上昇

金利とは?
ざっくり言えば「金利はお金の貸し借りで発生する手数料で、需要と供給によって変動する」もの。常に一定ではなくさまざまな要因で変動します。貸したお金に対する一定期間の利子の割合であり「%」で表示され、一般には「年利=1年あたりの利率」を意味します。
たとえば、100万 円を金利0.1%の定期預金に1年間預けると、その利息は1,000円となります。今、その金利が上昇しようとしています。

金利と物価の関係
金利は、物価とお金の価値のバランスをとるものです。 物価が上がるとお金の価値が下がり、物 価が下がるとお金の価値が上がります。 物価上昇時には金利が上昇し、お金の価値を上げる方向 に働きます。

金利が上がるとどうなる?
銀行などが企業や私たち個人に資金を貸し出す利息(貸出金利)が上昇するので、返済負担が大きく なり個人・法人ともにお金を借りにくくなります。個人はローンなどの借入れを抑える傾向になり、法人は設備投資を抑え、研究開発などにお金を回すことがむずかしくなります。そのため、景気が後退する方向に働きます。また住宅ローンなどは金利上昇により返済額が増えることが考えられます。

銀行預金は?
預金金利が上昇すれば預けているお金に対する利子・利息は増えます。ただしバブル時代のように銀行に預けるだけでお金が貯まるとは考えにくいので、預貯金以外の貯蓄・資産形成の手段を考える必要があります。

物価は?
お金を借りなければ購入できないような住宅や車などの高額商品は、資金を借りづらくなるので購入を控えるようになります。つまりものが売れなくなる傾向が強くなり物価は下落することになります。

円高になる?
今、日本は継続的に円安が続いています。今後、日本の金利が諸外国よりも高くなれば日本の国債を買ったり、日本の銀行に預金したりする海外の投資家が増え、結果円高になると考えられ います。海外のサービスを安く買え、 石油や天然ガスなどの資源エネルギー、食材なども安く買える方向に働きます。

生活はどうなる?
このように金利上昇にはメリットとデメリットがあり、私たちの生活へ大きな影響を与えます。金利が上がるとどうなるかを想定し、金利上昇に備えた家計を考える必要があります。資産運用にも目を向け、iDeCoやNISAなど税制優遇制度の活用も検討すると良いでしょう。

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練馬区ひとり親家庭支援係

いかがでしたか?すぐに生活が大きく変わるわけではありませんが、必要な備えをしておきたいですね!