子供の貧困が社会問題になっています。全国の子供の貧困率が16%、6人に1人の割合の子供が貧困状態にあります。この貧困状態というのは絶対的貧困ではなく相対的貧困状態です。相対的貧困とは、全世帯の平均所得金額の2分の1以下の所得水準に在る家庭を指します。貧困状態にある子供はいろいろなことをあきらめて生活しています。大学進学をあきらめなければならない。パソコンや携帯電話、流行のファッション、学習塾、友人との外食、クラブ活動など普通の子供が当たり前に与えられているものをあきらめなければなりません。

また、貧困の連鎖ということも社会問題として取り上げられています。経済的な理由により希望の高校に進学できない、大学や専門学校に進学できない、そして、就職先も限定的になってきます。十分な教育を受けられなかったことにより貧困は連鎖してゆきます。
シングルマザーに目を向けると、全国に母子家庭は124万世帯あります。そのうち母親の就業率は80%を超えています。そして母子家庭の貧困率は54%にもなります。これは母子家庭の母親はほとんど働いているのに半分以上が貧困家庭だということです。シングルマザーは生きるために、子供を育てるために身を粉にして働いても貧困状態に陥ってしまうということです。