「なぜ行けなくなるのか」「どう関わればいいのか」「どんな選択肢があるのか」
焦らず一つずつ整理しながら考えていくシリーズです
不登校について考えていく中で、
家庭での関わり方に少しずつ目を向けられるようになっても、 次に多くの人が立ち止まるのが、 「学校や外部と、どう関わればいいのか」という問題です。
先生に何を伝えればいいのか。
どこまで話していいのか。
そもそも、相談すること自体が正しいのか。
子どものことを思っているからこそ、
この段階で迷いが深くなることは、決して珍しくありません。
⬛︎ 学校や先生と話すのが、なぜこんなにしんどいのか
学校との連携や、先生への相談を考えたとき、
多くの親が感じるのは
「何をどう伝えればいいかわからない」
という戸惑いです。
・全部説明しないといけない気がする
・うまく話せない自分が、頼りない親に思えてしまう
・先生の反応ひとつで状況が大きく変わりそうで怖い
学校という場所は、
どうしても「整理された場所」や
「はっきりした理由」を求められやすい場所です。
でも実際には、
子どもの状態が一番わからないのは、
毎日そばにいる親自身だったりします。
⬛︎ うまく話せなくても、つながっていい
学校に伝えるとき、
最初から状況が整理されている必要はありません。
・まだ言葉にならない違和感
・家庭での様子
・どうしていいのかわからない気持ち
「今は途中の状態です。」と伝えてもいいのです。
たとえば、
家庭ではこんな様子があります」
「はっきりした理由はわかりませんが、
今は無理をさせたくないと感じています」
「それなら、
まずここに相談してみましょうか」
と、先生から次の相談先を教えてもらえた。
というケースもあります。
学校との連携は、
正解を提示する場ではなく、
情報を共有しながら考えていくためのものです。
⬛︎ 「誰に、どこまで頼っていいのか」が見えない不安
もうひとつ、多くの人が感じやすいのが、
「誰に、どこまで伝えて、
どこまで頼っていいのかわからない」
という不安です。
今すぐ決めなくてもいい。
学校の中だけを見ても、
担任の先生以外に、
保健室やスクールカウンセラー、
支援を担当する先生など、
相談できる相手がいることを
話してみて初めて知る人もいます。
「学校の中にも、いくつか相談先がある」
そう分かるだけで、
気持ちが少し軽くなることもあります。
⬛︎ 相談は「順番」でも「一択」でもない
不登校の相談は、必ずしも
順番通りに進めなければいけないものではありません。
学校の外にも、
教育センターや地域の相談窓口
医療や専門機関など、
つながれる場所はあります。
そして、それぞれの場所には、
それぞれの専門性があります。
同時に動くことで、
視点が増えたり、
選択肢が広がったり、
ひとつの考えに縛られにくくなることもあります。
もちろん、
すべてを一度に動かす必要はありません。
でも、
「相談先はひとつじゃない」
「同時進行で相談してもいい」
と知っているだけで、
最初の一歩の重さは大きく変わります。
⬛︎ 外とつながること=判断ではなく基準
医療や支援につながることに、
不安を感じる人も少なくありません。
たとえば、
医療機関で検査や聞き取りを受け、
子どもの特性や状態を整理したうえで
先生側の理解が深まり、
支援が進みやすくなった。
というケースもあります。
外とつながることは
子どもを変えるための行動ではなく、
親がひとりで抱え込まないための準備
でもあります。
⬛︎ まとめ
ここまで見てきたように、
不登校のときに頼れる先は、
ひとつではありません。
今すぐ決めなくてもいい。
全部を同時に動かさなくてもいい。
ただ、
迷いを分けあえる場所がある。
抱えている心配や不安を
つながりながら一緒に考えていける相手がいる。
と知っていることが、
これからの選択肢を支えてくれます。
次回は、これまでの内容を踏まえながら、
不登校という時間の中で、
子どもと家庭が持てる選択肢
をまとめていきます。