物価高が家庭のお財布を直撃しています。
「最近、食材の値段がまた上がった…」「食費が家計を圧迫して不安」「これ以上は削れない」──そんな声が増えています。
子どもたちに栄養のある食事を食べさせてあげたいのに、思うようにできない。
親の帰りが遅く、家でひとり寂しく食事をとる子どもも少なくありません。

「そんな子どもたちに、安心して温かい食事を食べさせてあげたい」「安全で、心が休まる居場所を提供したい」──そんな思いから、子ども食堂やフードバンクなどの地域支援が大きく広がっています。

今回は、「子ども食堂」と「フードバンク」をキーワードに、都内や全国で利用できる最新の取り組みを紹介。
「利用する」「支える」両方の視点で、あなたの暮らしを少しでも軽くするヒントをお届けします。

🥫 フードバンク・子ども食堂とは?

💡 フードバンクとは・・・

まだ食べられるのに流通できなくなった食品を引き取り、必要な家庭や施設に無償で届ける“食の橋渡し”の活動です。
日本ではすでに全国250以上の団体が活動しており、
食の支援と心の支えを両立する地域のネットワークになっています。
(出典:農林水産省 子ども食堂の取り組み


💡 子ども食堂とは・・・

子供やその保護者および地域住民に対し、無料または安価で「栄養のある食事・温かな団欒」を提供するための日本の社会活動。
wikipediaより引用)
地域の大人たちが子どもや親子に温かい食事と居場所を提供する取り組みであり、最近では、高齢者や一人暮らしの人も対象にした「地域の居場所型」も増えています。(出典:東京都 福祉保健局 子供食堂I子育て支援ページ


🍚 東京都の主な取り組み(フードバンク・子ども食堂 東京)

セカンドハーベスト・ジャパン(千代田区)
東京都の代表的なフードバンクで、個人向けの「marugohanパントリー」を運営。
米、パン、缶詰などを配布し、利用者が自分で食品を選べる形式です。

フードバンクTAMA(多摩地域)
児童福祉施設やひとり親家庭、子ども食堂などへ食品を定期的に提供。
地域の社協や自治体と協定を結び、広いネットワークを築いています。

フードバンク渋谷フードバンク目黒フードバンクくにたち
地域に密着し、相談や食品配布を丁寧に対応。
子ども食堂 東京」と連携する活動もあり、SNS発信で支援情報を広げています。

📝 子ども食堂・フードバンクの利用方法

🔰初めての利用の流れ
1.SNSや自治体の広報で「子ども食堂 東京」や「フードバンク 東京」の開催情報をチェック
2.必要なら予約や事前連絡(当日OKの会も多い)
3.当日、受付で案内を受けて食事または食品を受け取る

🛍️持ち物の目安
・エコバッグ(配布食品がある場合)
・アレルギーに関するメモ
・子どもの上着や水筒(季節に応じて)

🌿 「助けてもらう」は弱さじゃない。
困っているときに助けてもらい、次に余裕ができたら、今度は支える側に回る。
循環で成り立つのが、地域の力です。支え合う気持ちを大切にしたいものですね。

🍽️❓困っていなくても行っていいの?

子ども食堂って、困っている家庭だけの場所?
——そんなふうに思う人もいるかもしれません。

実は今の子ども食堂の多くは、地域みんなの居場所として開かれています。
共働きの親子、一人暮らしの学生、高齢者、近所の人など、“支える人”も“支えられる人”も区別せず、一緒にごはんを囲むことを大切にしているんです。

料金は100〜300円ほどのところも多く、事前予約や定員制の場合もありますが、「どんな人でも気軽にどうぞ」という温かい空気が広がっています。

🍙 困っているかどうかではなく、誰かとごはんを囲みたい——その気持ちで十分です。

🔎 探し方(近所で見つけるコツ)

  • 子ども食堂+地域名」や「フードバンク+地域名」で検索
  • 自治体や社協(社会福祉協議会)のサイト・広報紙をチェック
  • 学校・図書館・地域掲示板・チラシコーナーも有効
  • 「むすびえ」や「全国こども食堂マップ」でも探せます

💡 開催日は季節や会場の都合で変わることがあるので、最新情報をチェックしてから訪れましょう。

🤝 支える側にできること

  • 未開封で賞味期限に余裕のある食品を提供
  • 配膳・受付・仕分けなどのボランティア
  • 月500円からの少額寄付でもOK
  • SNSで開催情報を広める
  • こども食堂 スタート助成金」などの制度活用

🎁 “支える”ことは特別な人の仕事じゃない。
あなたの家の一袋のお米が、誰かの笑顔につながります。
(参考リンク:子ども食堂スタート助成金プログラム activation-service.jp

🌏 全国で広がる子ども食堂・フードバンクの輪

全国の子ども食堂はすでに 1万箇所を突破。公立中学校の数を上回り、地域の暮らしの一部になっています。

💬 恥ずかしがらずに一歩を踏み出そう

食材の値上がりで生活が厳しくなっても、「子ども食堂 東京」や「フードバンク 東京」のような地域の支え合いが、あなたの安心を守ってくれます。

そして、少しの余裕がある人は「支える側」へ。
小さな寄付やボランティアが、誰かの“ごはんのある日常”をつくります。

🍀 まずは、近くの子ども食堂やフードバンクを調べてみてください。
それが、助け合いの最初の一歩です。