こんにちは!
練馬区では、平成 28 年度に実施した「ひとり親家庭ニーズ調査」の結果に基づき、平成 29 年度から「ひとり親家庭自立応援プロジェクト」を開始しています。
令和 4 年度には、新型コロナウイルス感染症が生活・就労・子育てに与えた影響など、家庭の状況について把握するため、6年ぶりに調査を実施しました。報告書の全文はこちらからご覧になれます。

ひとり親ニーズ調査

練馬区ひとり親家庭自立応援プロジェクトとは?
練馬区では、平成 29 年度(2017年度)から、ひとり親家庭を対象に、「生活」「就労」「子育て」の3つの 支援を組み合わせて提供し、総合的に自立を応援する「ひとり親家庭自立応援プロジェクト」を実施しています。具体的には「生活福祉課ひとり親家庭支援係」が新設され、支援窓口の充実が図られました。離婚時の養育費取り決めを促進するため、東京都ひとり親家庭支援センターとの連携を強化し、早期に養育費確保支援事業等につないだり(生活を応援)、就職に有利な、介護や医療等の資格取得を支援するため、養成学校に通学する場合に給付金を支給する「高等職業訓練促進給付金等事業」の給付金を増額したり(就労を応援)、家庭に学習支援員を派遣し、悩み相談や生活習慣の指導を行ったりしています(子育てを応援)。

プロジェクト概要図

4 月から「ひとり親家庭自立応援プロジェクト」を始動(2017年2月11日 練馬区HPより)

令和 4 年度ひとり親家庭ニーズ調査の結果から見えてくるもの
この結果から見えてくること、課題をいくつか抜粋してみました。
(調査対象:練馬区に在住する児童育成手当受給世帯のうち、申請事由が離婚、死亡、生死不明、遺棄、未 婚である世帯(令和4年 4月1日現在) 回答数:1,614 件)

【ひとり親の95%は母子世帯】
回答した方の94.7%が母親(母子世帯)という結果でした。お父さんが頑張っていらっしゃるご家庭(父子世帯)は4.5%、少数ですがおじいちゃんやおばあちゃんが養育なさっているご家庭も。

【ひとり親になった事情は離婚が最も多い】
約 56%の方が「離婚(協議)」によりひとり親になっています。ついで「離婚(調停)」が16%で、離婚で7割以上を占めています。ついで「未婚」が多い結果となっています。

【フルタイム(正社員)のが増えている】
前回調査より、フルタイム(正社員)の方が増えています。近年、雇用スタイルが変化がしており、それが結果にも反映されているようです。

【1か月の平均支出は、「20〜25 万円未満」が多い】
1か月の平均支出はの平均値は 20. 5 万円、就労状況別にみると、フルタイム(正社員)の平均値は 22.8 万円、中央値は 21.0 万円となっています。ご自身の支出と比較していかがでしょうか?

【お金の悩み、一番は子供の教育費】
お金に関する悩みについては、「子どもを塾・習い事に行かせられない」が最も多く47.3%、次いで「洋 服や趣味などにお金を使えない」が45.7%、「子どもを遊びに連れて行けない」が42.6%、という結果でした。
お子さんの教育に関する悩みは、前回の調査よりさらにポイントが情報しており、ひとり親家庭の大きな悩みであることが改めて浮き彫りになっています。

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【養育費の取り決め状況は半数以上が「取り決めていない」】
養育費の取り決め状況別に養育費の受け取り状況をみると、「取り決めていない」では「養育費を受け取っている」が2.3%となっているが、何らかの取り決めをしている場合では「養育費を受け取っている」が47.5%となっています。養育費の取り決めのないご家庭が以前多い結果となっています。養育費の取り決め(公正証書での取り決め)がまだの方は、ぜひ一度練馬区に相談してみてはいかがでしょうか?

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